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2015年4月12日日曜日

Kinfolk的な古材テーブルをDIY(その2)



さて、前回書いた通り、古材を中目黒のGallupで購入、家に持って帰りました。

これから、古材を使ってテーブルを作ります。とりあえず完成形を見せておきます。

完成形

さて、買った状態の古材は表面がざらざらです。素手で触るとササクレが皮膚に刺さるので、軍手をして取り扱う必要があるぐらいです。


表面はザラザラです
厚さ5.5cmで長160cmの古材

そこで、とりあえず表面をサンディングします。サンディングは電動サンダーを使ったので簡単ですが、音には悩みました。マンションのベランダで作業をしていたのですが、うるさい!最初はビビッて廊下にブルーシートを敷いてやっていたのですが、あまりにも室内が汚れるので断念。天気のいい、週末の昼下がりに意を決してサンディングしました。ご近所さんごめんなさい。

使ったサンダー。2500円ぐらいでお買い得。


あまりきれいにサンディングしすぎると古材の意味がありません。表面の木目の凹凸が手で触っても明らかに感じる程度にしました。ダイニングテーブルとして余りに荒いと困るので心配しましたが、後でニスを塗るのでそれでカバーできるかと思い、サンディングは#120と#200のサンディングペーパー(粗さを示す指数です)を使いました。

サンディングが終わると、塗装です。サンディング自体は意外と早く終わるので、ここまでで二日ぐらいでしょうか。一日1時間程度しかやってません。

塗装には悩みました。僕が目指していたのは、飴色に輝くテーブルです。でも古材を見てみると色が薄いです。透明のニスを塗ると、もしかして思ったより明るい色になってしまうかもしれません。色を付ける方法としては、色つきのニスにするか、オイルステンなどで色を付けてから透明のニスを塗る方法があります。その場合、オイルステン+透明ニスの方がきれいになるそうです。

東急ハンズに行ったり、色々ネットを調べて悩んだ結果、端材で試すことにしました。最初からそうすればよかったですね。

試し塗。上がオイルステン、真ん中無塗装、左が透明ニス。


結論としては、透明ニスだけでOKでした。ニスを塗ると、全体的に濡れた様な色合いになるので色が濃くなり、まさに飴色です。手間も省けてうれしいです。

ニスを塗る。乾かす。乾いた木材を#400の細めのサンディングペーパーでサンディング。これを4回繰り返します。乾くのに丸一日かかるので、これで結構時間を取られました。

いい感じに滑らかになって、手で触ってもゴツゴツしてるけど肌触りが自然な感じになってきました。

狭いベランダでやるのは一苦労です。木材を下に敷くと塗りやすいですよ

2度塗中

つやが出てきたのが分かるでしょうか?


次は、4つある木材を一つの天板につなぎ合わせる必要があります。これには相当悩みました。今までそんな事考えたことないです。以前作ったミッドセンチュリーテーブルの場合は、テーブルの基礎は厚さ18mmの合板が支えているので、木材を継ぎ合わせは必要ありませんでした。

悩んだときはホームセンターです。ブラブラしても浮かんでこないので、DIY専門の店員さんに聞きます。すでに顔なじみ。そしたら、鉄の平棒を渡して、そこからビスで打ち込めばいい、と素晴しいアイデアを教えてもらいます。ビスを打ち込む穴は、鉄工用のドリルビットを使えば普通のインパクトドライバーでもできます。
鉄の平たい棒に穴をあけます

早速その鉄の平棒と鉄工用のドライバービットを買って穴をあけます。

この棒を4枚の木材に渡してみます。ぴったりですね。



さすがにこの平棒だけでは心もとないので、古材の両側面に穴をあけて、木ダボを打ち込んで木工ノリで接着します。
木ダボ。木材の両側面に穴をあけてこれを打ち込み、板をつなぎ合わせます。
ダボとノリで何となく接着した4枚の板を、鉄の平棒でつなぎます。本当は接着するときに両側からクランプ(万力的なもの)で圧力をかけて、しっかり接着するようにしたかったのですが幅が85cmもあるクランプは高いので断念。おかげで少し隙間ができてしまいました。まあこれもDIYだと愛嬌です。

木ダボで接着した後。ちょっと隙間があります


平棒はビスで打ち込み、固定します。古材の厚さにバラつきがあるので、ワッシャーと呼ばれる鉄の輪で厚さ調整
飴色ですね。完成です!

天板が完成したら、脚です。こちらは超カンタン。IKEAでテーブルの脚を探しに行きます。LERBERGという鉄の脚がなんと一脚1500円。驚異的な安さです。


IKEAで1500円の鉄脚

丁度いい高さなので2脚購入、早速家で天板を載せてみます。ぴったりです!よく見るとこちらのサイトのテーブルもLERBERGですね。安さとそのスタイリッシュなフォルムがDIYをする人には人気のようです。

天板が重いため、脚と固定する必要がありません。実はこれ天板はのってるだけ。30キロぐらいあるので全く問題ありません。

完成です!飴色に輝く表面の輝きと凸凹、木目の美しさ、フォルムが完璧です。ここでワインを飲むとうれしくて仕方がありません。家に来る人に「これ僕が作ったんだ」というとみんな驚きます。DIYは楽しいですね!ミッドセンチュリーなコーヒーテーブルも作ってますので、興味ある人はこちらもどうぞ。

完成!




ポートランドのライフスタイルマガジン、Kinfolk

追記:作り付けのデスクも作りました。こちらでどうぞ。